・当方の工房で過去に100本を超えるヴァイオリンを扱ってきましたが、その中でトップ5に\r入ると思われる音色で響くﾓﾀﾞﾝヴァイオリンの出品です。\r内部に張られているラベルには手書きのモノが張られていますが、古いモノで判読不明部も多く\r製造国名と、製作時期について判定ができません。一応読める範囲内での文字を掲載しています。\rそういう理由からユーロ圏のﾓﾀﾞﾝと説明しております。文字に独文字が含まれていないことや、使用の木材の変化やその造りから製作時期から130年～150年は経過している、オーストリアかイタリア製のﾓﾀﾞﾝ楽器と推測します。ドイツ製の可能性も否定はできません。ボディーの造りからシュタイナーモデルではないと思います。またこの楽器の最大の特徴として国内では全く見られない、私の過去の経験でも目にしたことは無いモノとして、指板の側面とエンド部に等間隔で象嵌が埋め込まれていて非常に珍しいモノです。\r・楽器の状態は使用されている木材はスプルース、メイプルとも上質のモノが使用されており、特にヘッド・ネック・裏板部分にはっきりと虎杢目が現れて時間の経過とともに味わい深い表情をしております。古いモノの割には大きな傷や割れは見られませんが表板に細かいｸﾗｯｸ跡が見受けられます。\r内部の確認と清掃のために一旦表板を剥がし、内部の確認を行っておりますがその際に2か所のｸﾗｯｸ部には今後この後に問題の無いようにパッチ材で補強を行っております。その際確認をしましたがヨーロッパから届く古い楽器の中には、コーナーブロックが下部のみであったり、全く施されていないものが見受けられる中でこのヴァイオリンには上下コーナーとも丁寧にブロックが施されてあります。表板の厚さも3～4mmに薄く削られており、作者の丁寧な仕事ぶりがうかがえます。\rこのあたりからもこの楽器の上質の音作りに生かされていると思われます。\r・ラベルには［Jacobus　Staiel　????dson　17 Jeapre Olniponntum Charde in Celndmy]\rと判読可能部のみ推測で読んでいます。\r・肝心の音については4弦共リスポンスよく、バランスよく響きます。音量も比較的大きめに煮びくように感じます。またＧ線の低音部は丸みのある唸るような渋い音で響き、高音部のＥ線についてはハイポジまでシルキーな透明感のある音で響きます。\rただ音に関しては人それぞれの感じ方も異なりますので、へたくそで聞きずらい演奏ですが、音源としてYOU　TUBEにアップしていますので、関心のある方はコピペの上お聞きください。\r\rhttps://youtu.be/2o6_fFU_tg4\r\r・付属品：古いものですがケースは青色のひょうたん型のケースに入れてお送りします。内部に楽器のカバーがケースの装着されています。弓：付属しません。。弦：ナイロン弦の新品のモノを張っています。フィッティング類：オリジナルのモノを調整後セットしています。ﾍﾟｸﾞは新調しています。\r重量:４８０ｇ\rサイズ：全長５９８ｍｍ　ボディー長３５７ｍｍ\r　　　　アッパー168mm　センター112mm　ロアー213mm　弦長327mmとほぼ標準ですが駒と魂柱は　　325mmの位置にセットしています。